息切れ│岩見沢市の内科【医療法人 エリヤ会 北五条医院】

息切れ│岩見沢市の内科【医療法人 エリヤ会 北五条医院】

息切れ

胸を抑える女性

「ちょっと歩いただけで息が切れるようになったな…」そんなふうに感じることはありませんか。以前は気にならなかった階段や坂道で息苦しさを覚えると、不安になるものです。年齢や運動不足が理由の場合もありますが、心臓や肺の病気が隠れていることもあります。この記事では、息切れの主な原因と考えられる病気、受診の目安、生活の中で意識したい改善のポイントについて分かりやすく解説します。 とくに「会話が苦しい」「横になれないほど息が苦しい」「胸の痛みを伴う」といった呼吸困難がある場合は、本文のセルフケアの対象外です。早めの受診を検討してください。

息切れを感じるのはなぜ?
考えられる主な原因

加齢や運動不足による
体力低下

「前は平気だった階段が、最近はすぐに息が切れる…」そんな変化を感じる方も少なくありません。年齢とともに心肺機能や筋力は自然と低下し、運動不足も重なると軽い動作でも呼吸が乱れやすくなります。大きな病気ではなくても、息切れが日常のストレスになっている方は多いものです。生活に軽い運動を取り入れたり、姿勢や呼吸法を意識するだけでも改善につながることがあります。

呼吸器の病気
(COPD・喘息など)

長引く咳や痰を伴う息切れは、呼吸器の病気が原因になっていることもあります。特に喫煙歴がある方はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があり、放置すると徐々に息苦しさが強くなっていきます。また、喘息は夜間や季節の変わり目に発作的な息切れを起こすのが特徴です。「ただの年齢のせい」と思っていても、背景に病気が隠れていることがあります。

心臓の病気
(心不全・狭心症など)

心臓の働きが弱まると、血液を全身に送り出す力が不足し、ちょっとした動作でも息切れや動悸が出ることがあります。心不全や狭心症はその代表例で、進行すると横になったときにも呼吸が苦しくなることがあります。「息が切れるだけ」と思って見過ごすと、重大な病気を見逃すことになりかねません。特に胸の痛みやむくみを伴う場合は、早めの受診が安心です。

息切れで疑われる
病気と特徴

COPDと喫煙歴の関係

長年の喫煙習慣がある方に多いのが**COPD(慢性閉塞性肺疾患)**です。咳や痰を伴う息切れが徐々に進行し、階段や坂道で特に苦しくなるのが特徴です。「年齢のせいかな」と思い込みやすいですが、実際は肺の機能が少しずつ低下している可能性があります。喫煙歴が10年以上ある方は特に注意が必要です。早めに診断を受ければ、禁煙や吸入薬で進行を抑えることができます。階段も登れないほどの強い息切れや青あざのような口唇の変色がある場合は、すぐに受診してください。

心不全や狭心症のサイン

心臓に負担がかかる病気でも、息切れは現れます。心不全では血液をうまく送り出せなくなり、動作時だけでなく横になったときにも呼吸が苦しくなることがあります。狭心症は階段や坂を上がったときに胸の痛みとともに息切れを感じるのが典型的です。これらは放置すると重症化することがあるため、息切れに加えて胸部の違和感がある場合は早めの受診が安心です。胸痛・圧迫感が10分以上続く/安静でも悪化する際は、救急要請を検討してください。

貧血や甲状腺異常の可能性

体を動かすとすぐに疲れる、息切れが強い…そんなときは貧血や甲状腺の異常が関係していることもあります。血液中の酸素を運ぶ力が不足していたり、代謝が乱れていたりすると、軽い動作でも呼吸が苦しくなることがあります。特に女性や中高年の方は見落とされやすい症状です。「息切れ=心臓や肺」とは限らないため、原因を幅広く調べることが大切です。動悸と息切れで立っていられない/ふらつきが強いときは、早急に受診しましょう。

こんな息切れは
受診が必要です

今すぐ受診が必要なサイン

  • 安静時でも強い息苦しさが続く、会話が途切れる
  • 胸の圧迫感・痛みが10分以上続く/冷汗・吐き気を伴う
  • 唇や爪が紫色に見える(チアノーゼ)、意識がもうろう
  • 急な呼吸困難+片脚の腫れ・痛み(肺塞栓の可能性)
  • 突然の胸の痛み+片側の胸が吸いにくい(気胸の可能性)

数週間以上改善しない場合

「そのうち治るだろう」と思っていた息切れが、数週間たっても良くならないときは注意が必要です。加齢や体力低下が原因のこともありますが、心臓や肺の病気が隠れている可能性もあります。症状が長引くほど原因を見つけにくくなる場合もあるため、早めに受診して状態を確認することが安心につながります。

動悸や胸の痛みを伴う場合

息切れと一緒に動悸や胸の圧迫感、痛みを感じるときは、心臓の病気が関係しているかもしれません。特に階段や坂道で症状が強くなる場合は、狭心症や心不全のサインの可能性があります。「少し休めば治るから大丈夫」と放置せず、速やかに病院で受診することが大切です。

少しの動作で
強い息切れが出る場合

これまで平気だった日常動作――着替えや短い歩行など――で強い息切れを感じるときは、体に何らかの異常が起きている可能性があります。心臓や肺の機能低下、または貧血なども原因となり得ます。「動くのがつらい」と感じ始めたら、それは体からのサイン。無理をせず、当院までご相談ください。

息切れを和らげるために
できること

胸を抑える男性

ここで紹介する対処は軽〜中等度の息切れを対象としています。安静時にも苦しい/胸痛や意識障害を伴う/急に悪化した場合は、セルフケアではなく受診(必要に応じて救急)を優先してください。

禁煙と受動喫煙回避

たばこの煙は肺や気道に強い刺激を与え、息切れを悪化させる原因になります。喫煙を続けている方はもちろん、ご家族や周囲の煙でも影響を受けることがあります。禁煙を始めると数週間で呼吸のしやすさが改善するケースもあり、息切れ対策の第一歩になります。ご自身だけでなく家族の健康を守るためにも、受動喫煙を避ける環境づくりを意識しましょう。

室内環境と日常生活の工夫

乾燥した空気や急な温度変化は、息苦しさを強めることがあります。室内の湿度は40〜60%を保ち、冷暖房の効きすぎにも注意しましょう。また、体を締めつける服装を避けたり、家事や仕事をこまめに休憩しながら行うだけでも呼吸は楽になります。毎日の暮らしの中で少し工夫を重ねることが、息切れの軽減につながります。

適度な運動と食事・休養

息切れがあるからといって動かないでいると、筋力や心肺機能が落ちてかえって悪循環になります。無理のない範囲でのウォーキングやストレッチを続けると、呼吸が整いやすくなります。また、鉄分やタンパク質を含む食事を意識して体力を支えることも大切です。十分な休養とあわせて、生活全体を整えることが息切れ改善の近道になります。

息切れを感じたら
早めにご相談ください

「年齢のせいかな」「少し疲れているだけかも」と思って様子を見てしまう方は多いですが、息切れの背景には心臓や肺の病気が隠れていることもあります。特に、日常生活で支障を感じたり、症状が長引いている場合は放置せずに原因を確かめることが大切です。
当院では、無料相談を通じて一人ひとりの生活状況や症状を丁寧にお伺いし、必要に応じた検査や治療をご提案しています。「病院に行くほどのことかな…」と迷っている今だからこそ、まずは気軽にご相談ください。早めの対応が、安心して暮らせる毎日につながります。