貧血│岩見沢市の内科【医療法人 エリヤ会 北五条医院】

貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンの量が不足し、体の隅々に十分な酸素が届かなくなる状態を指します。体が酸素不足になることで、疲れやすさや息切れ、めまいなどの症状が現れ、日常生活に影響を与えることがあります。

貧血の種類

貧血にはいくつかの種類があります。代表的なものは以下の通りです。

• 1.鉄欠乏性貧血：
  鉄分の不足によって起こる最も一般的な貧血です。女性や成長期の子どもに多く見られます。
• 2.再生不良性貧血：
  骨髄の働きが低下し、赤血球が十分に作られないことで起こります。
• 3.溶血性貧血：
  赤血球が破壊されるスピードが速くなり、体内の赤血球が不足する状態です。
• 4.慢性疾患による貧血：
  慢性的な病気（腎臓病、がんなど）によって引き起こされる貧血です。

貧血を引き起こす主な原因

貧血の原因は多岐にわたります。食事から十分な鉄分が摂れない鉄分不足や、月経や消化管出血などによる出血、造血に必要なビタミンB12や葉酸の不足、そして腎臓病や炎症性疾患、がんなどの慢性疾患が挙げられます。原因に応じた対策が治療の鍵となります。

貧血になると、体にさまざまな症状が現れます。代表的な症状としては、疲れやすく体がだるい、息切れや動悸、顔色が悪く唇や爪が白っぽくなる、めまいや頭痛、手足の冷えや集中力低下などが挙げられます。症状は軽い場合もありますが、放置すると体の機能に影響を与えるため、早めの対応が大切です。

貧血の診断にあたり、ヘモグロビンや赤血球の数を測定する血液検査に加え、体内の鉄分量を調べる血清鉄・フェリチン測定、造血に必要な栄養素であるビタミンB12や葉酸の測定、さらに消化管出血の有無を確認する便潜血検査などを行っています。これらの検査によって、患者様一人ひとりの貧血の種類や原因を的確に特定し、最適な治療方針をご提案いたします。

サプリメント療法

鉄分やビタミンB12、葉酸などが不足している場合、医師の指導のもとでサプリメント療法を行っています。患者様の状態に応じて、適切な種類と服用量を調整し、安全に貧血改善をサポートします。

食事療法

鉄分を多く含む食品（赤身肉、レバー、ほうれん草、豆類など）を取り入れた食事療法を指導しています。さらにビタミンCを一緒に摂取することで鉄分の吸収を高め、効果的な改善を支援します。

生活習慣の見直し

十分な睡眠や適度な運動、ストレス管理など、生活全般の見直しについてもアドバイスしています。規則正しい生活習慣とバランスの良い食事を組み合わせることで、貧血の回復をより効果的にサポートします。

貧血は、日常生活や食事の工夫によって予防することができます。特に鉄分やビタミンなど、血液の生成に関わる栄養素をしっかりと摂ることが大切です。バランスの良い食事を心がけることで、体の中から貧血を防ぐことができます。また、規則正しい生活や十分な睡眠も、健康な血液を作るために重要です。運動不足や睡眠不足、過度のストレスは血流や体の回復力に影響を与えるため、貧血予防の観点からも改善が必要です。女性の場合は、月経や出血による鉄分の減少が起こりやすいため、定期的な血液検査で自身の状態を確認することも有効です。日常生活に少しの工夫を取り入れるだけでも、貧血のリスクを減らすことができます。