胃カメラを受けるべき症状は?受診の目安を解説

胃カメラを受けるべき症状は?受診の目安を解説

胃カメラの説明

「胃の不調が続くけれど、胃カメラまで受けるべきなのか分からない」「検査が苦しそうで、なかなか踏み出せない」——胃カメラ(胃内視鏡検査)を受けるかどうかで迷う方は少なくありません。胃の症状は、食べ過ぎや疲労など一時的な要因で起こることもあれば、その背景に胃や食道の病気が隠れていることもあります。この記事では、胃カメラを検討したい症状の目安や、早めの受診が必要な危険なサイン、検査で分かること、検査時の負担に配慮する方法についてお伝えします。ご自身の症状と照らし合わせる手がかりにしてください。

胃カメラを受けるべき症状の目安とは

胃カメラは、鼻や口から細い内視鏡を入れて、食道・胃・十二指腸の内側を直接観察する検査です。胃の症状の多くは食べ過ぎやストレス、疲れなど一時的な原因で起こりますが、なかには炎症や潰瘍、まれに胃がんなどが背景にあることもあります。目で見て確かめられる胃カメラは、こうした病気の有無を調べるうえで役立ちます。
受けるべきかどうかの一つの目安は、「症状がしばらく続いているか」「市販薬や生活の見直しで良くならないか」です。数日で落ち着く不調であれば経過をみてよいこともありますが、同じような症状が2週間以上続いている、くり返している、徐々に強くなっている、市販薬を服用しても改善しないといった場合は、一度医療機関へご相談ください。なお、黒い便や吐血、飲み込みにくさなどがあるときは、期間にかかわらず早めに受診してください。診察を行い、症状や年齢、持病などを踏まえて胃カメラが必要かを判断します。次の項目から、具体的にどのような症状が目安になるのかを見ていきましょう。

胃の痛みや胸やけなど胃カメラを検討したい症状

日常でよくみられる胃の症状のなかにも、続くときには胃カメラで確認したいものがあります。ここでは、代表的な症状と考えられる背景を一つずつお伝えします。当てはまるものが続いている場合は、受診の目安として参考にしてください。

みぞおちの痛みや胃の不快感が続く

みぞおちの痛みや、胃が重い・ムカムカするといった不快感が長く続くときは、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが関わっていることがあります。検査で大きな異常が見つからないのに症状が続く機能性ディスペプシアという状態のこともあり、原因を見分けるうえで胃カメラが手がかりになります。痛みが空腹時や食後など特定のタイミングで出る、市販薬でも治まりにくいという場合は、一度ご相談ください。

胸やけや酸っぱいものが上がってくる感じがある

胸やけや、酸っぱい・苦い液が喉や口まで上がってくる感じは、胃酸が食道へ逆流することで起こる逆流性食道炎などでよくみられます。食後や横になったときに症状が出やすい場合は、逆流性食道炎や食道裂孔ヘルニアが関係していることがあります。胸やけをくり返す、症状が長引いているといった場合は、胃カメラの必要性について医療機関へ相談しましょう。食道裂孔ヘルニアについては、食道裂孔ヘルニアのページでもご説明しています。

食道裂孔ヘルニアはこちら

胃もたれ・吐き気・食欲の低下が長引く

食後の胃もたれや吐き気、食欲がわかない状態が続くときも、胃カメラを検討したい症状です。一時的な食べ過ぎや疲れであれば自然に落ち着きますが、なかなか改善しない場合は胃の炎症や動きの乱れ、まれに他の病気が背景にあることもあります。とくに、少し食べただけで満腹になる、食事の量が減ってきたという変化がある方は、早めに相談することをおすすめします。

すぐに相談したい胃カメラ検討の危険なサイン

胃の症状のなかには、様子をみずに早めの受診・検査を考えたいサインがあります。以下のような症状があるときは、放置せず当院までご相談ください。ここで挙げるのはあくまで受診を考える目安であり、実際の必要性は診察のうえで判断します。

黒い便(タール便)や血が混じる便が出た

黒くてどろっとした便(タール便)や、便に血が混じる場合は、胃や十二指腸などからの出血が疑われることがあります。とくに黒い便は、上部の消化管からの出血を示していることがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが背景にあることもあります。こうした便に気づいたときは、早めに検査で原因を確かめる必要があります。詳しくはタール便(黒い便)のページもご覧ください。

タール便(黒い便)はこちら

吐血や、体重が理由なく減っている

血を吐いた場合や、コーヒーの残りかすのような黒っぽいものを吐いた場合も、消化管からの出血が疑われるサインです。あわせて、ダイエットをしていないのに体重が減ってきた、食事がとれない状態が続くといった変化があるときは、消化管からの出血や食道・胃の病気がないかを調べることが大切です。吐血が見られたときは、自己判断で様子をみず、速やかにご相談ください。

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飲み込みにくさ・つかえる感じがある

食べ物や飲み物が喉や胸のあたりでつかえる、飲み込みにくいと感じる場合は、食道の炎症や狭窄、食道の動きの異常、食道がんなどが関わっていることがあります。症状が続く場合や、徐々に飲み込みにくくなっている場合は、早めに受診してください。こうした症状は徐々に進むこともあるため、続く場合は当院で食道の状態を確認しておきましょう。食道裂孔ヘルニアなど、食道に関わる病気については各ページでもご説明しています。

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症状がなくても胃カメラをおすすめする場合

胃カメラは、はっきりした症状があるときだけの検査ではありません。胃がんをはじめとする病気は、初期のうちは自覚症状がほとんどないことも少なくないためです。症状が出てからでは進行していることもあるため、次のような方は、症状がなくても定期的な検査を考えておくと安心です。
目安の一つは年齢で、胃がんは年齢が上がるとともに増える傾向があるため、症状のない方を対象とした胃がん検診では、50歳以上の方に、胃部X線検査または胃内視鏡検査を2年に1回受けることが推奨されています。ただし、症状がある場合は年齢や検診時期にかかわらず、医療機関を受診することが大切です。また、ピロリ菌の感染歴や除菌歴がある方、萎縮性胃炎などを指摘された方、血縁者に胃がんになった方がいる方は、胃がんのリスクや検査の必要性について医師へ相談するとよいでしょう。検査の方法や間隔は、これまでの検査結果や年齢、既往歴などによって異なります。ピロリ菌は胃の炎症や胃がんとの関わりが指摘されており、感染の有無が気になる方はヘリコバクターピロリ菌のページもあわせてご覧ください。どのくらいの間隔で受けるとよいかは、これまでの検査結果や体質によって変わりますので、当院で一人ひとりに合わせてご案内します。

ヘリコバクターピロリ菌はこちら

胃カメラで分かる主な病気

胃カメラでは、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し、炎症や潰瘍、できものの有無などを確かめられます。ここでは、検査で見つかることのある主な病気をご紹介します。いずれも早めに見つかれば、その後の対応の幅が広がります。
代表的なものには、胃の粘膜に炎症が起きる胃炎、胃酸などで粘膜が深く傷つく胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃酸が食道へ逆流する逆流性食道炎などが挙げられます。また、胃カメラでは、胃がんや食道がんが疑われる粘膜の変化を観察できます。疑わしい部分が見つかった場合は、必要に応じて組織の一部を採取する生検を行い、病理検査で詳しく調べます。検査で異常が見つからなかった場合でも、機能性ディスペプシアのように大きな異常がないのに症状が続く状態を見分ける手がかりになり、その後の治療方針を考えるうえで役立ちます。

負担に配慮した胃カメラ検査を岩見沢市で受けるには

「胃カメラを受けたほうがよいのは分かっていても、オエッとなるのがつらそうで踏み出せない」という声はよくお聞きします。検査への不安から受診が遅れてしまうのは避けたいところです。当院では、こうした苦手意識に配慮した検査に取り組んでいます。
当院では、鼻から細い内視鏡を入れる経鼻内視鏡に対応しており、口から入れる方法に比べて舌のつけ根に触れにくく、オエッとなる反射(咽頭反射)が起こりにくいのが特徴です。検査の受け方や不安な点については、事前にご説明しながら一緒に方法を考えていきます。

よくある質問

胃の症状がありますが、どのくらい続いたら受診の目安ですか?

数日で落ち着く不調であれば経過をみてよいこともありますが、同じような症状が2週間以上続く、くり返す、だんだん強くなる場合は、一度ご相談いただくのが目安です。黒い便や吐血、飲み込みにくさなどがあるときは、期間にかかわらず早めに受診してください。

胃カメラは鼻からと口から、どちらを選べますか?

当院では、鼻から入れる経鼻内視鏡と、口から入れる経口内視鏡に対応しています。鼻の通り方や体調、ご希望などを踏まえて検査方法をご相談いただけます。鎮静薬の使用を希望される場合も、事前にお申し出ください。

症状が軽くても受診してよいですか?

もちろんです。軽い症状でも続く場合や、受けるべきか迷う段階でのご相談も歓迎しています。検査が必要かどうかも含めて、診察のうえで一緒に考えていきます。

岩見沢市で胃カメラを受けるべき症状にお悩みの方は北五条医院へ

胃の痛みや胸やけ、胃もたれ、黒い便など、胃カメラを受けたほうがよいのか迷う症状が続くときは、そのままにせず一度ご相談ください。当院では経鼻内視鏡による負担の少ない検査に取り組み、検査が苦手な方にも配慮しながら対応しています。木曜は夜20時まで、日曜も午前に診療しており、平日にお忙しい方もご都合に合わせて受診いただけます。気になる症状があるときは、岩見沢市の北五条医院までお気軽にお声かけください。

公開日: 2026年8月24日

監修医情報

エリヤ会 北五条医院 院長

佐藤 巌

院長

経歴
1974年 群馬大学医学部 卒業
1974年 神戸大学第2内科 医員として勤務
1978年 神戸アドベンチスト病院 勤務
1980年 佐藤内科医院 開業
1987年 三笠本間病院 勤務
1991年 医療法人社団エリヤ会 北五条医院 開業
資格
  • 日本内科学会
  • 臨床内科専門医