鳥肌胃炎│岩見沢市の内科【医療法人 エリヤ会 北五条医院】
鳥肌胃炎
About
鳥肌胃炎（結節性胃炎）は、胃の粘膜に小さなブツブツとした盛り上がりがびっしり並び、内視鏡で見ると「鳥肌」のように見えるタイプの胃炎です。 ピロリ菌に長く感染している方に多くみられ、とくに胃の出口付近（前庭部）に病変が集中することがよくあります。
「慢性胃炎」は、胃の粘膜が薄くなったり赤くただれたりしている状態をまとめて呼ぶ、広い意味での胃炎です。
その中でも鳥肌胃炎は、胃の出口付近の粘膜に小さなブツブツ（結節）がびっしり並び、内視鏡で見ると“鳥肌”のように見える、見た目が特徴的なタイプの胃炎です。
どちらもピロリ菌が関わることが多い点は共通していますが、鳥肌胃炎は一部の胃がんと関連が深いとされており、経過をしっかりと追っていくことが大切です。
Symptoms
鳥肌胃炎は、はっきりとした症状が出ないことも多く、「健康診断で初めて知った」という方も少なくありません。
症状が出る場合には、胃もたれ、食欲不振、ムカムカ感、吐き気・嘔吐、胃痛など、いわゆる「胃の不調」として感じられることが多いです。
こうした症状が続く場合や、胃薬を飲んでもよくならない場合は、一度当院までご相談ください。
Cause
鳥肌胃炎の大きな原因として、ピロリ菌への感染が挙げられます。ピロリ菌は胃の粘膜にすみつき、長い年月をかけて炎症を引き起こします。
その結果、粘膜が刺激を受け続け、鳥肌のようなブツブツとした変化が起こると考えられています。
多くの場合、ピロリ菌への感染は子どもの頃の家庭内感染などによるものとされており、大人になってから鳥肌胃炎として見つかるケースが少なくありません。
胃の粘膜がピロリ菌で弱っているところに、日々の生活習慣の乱れが重なると、胃への負担はさらに大きくなります。
脂っこい食事や塩分の多い食事、早食い・夜遅い時間の飲食、アルコールの飲み過ぎ、喫煙、睡眠不足やストレスなどは、いずれも胃に負担をかける要因です。
これらの要素が積み重なると、鳥肌胃炎を悪化させたり、ほかの胃の病気を引き起こすきっかけにもなります。
Inspection
鳥肌胃炎かどうかを確かめるために、当院では胃カメラ検査を行います。当院では、細いスコープを使った経鼻内視鏡など、できるだけ負担の少ない検査方法を用意しています。胃カメラ検査では、胃の粘膜の状態を直接観察し、鳥肌のような結節状の変化がないかを確認します。
Treatment
鳥肌胃炎と診断され、ピロリ菌が見つかった場合には、除菌治療を行っています。数種類の飲み薬を一定期間内服し、胃の中からピロリ菌を退治する治療です。除菌に成功すると、胃の炎症が落ち着き、将来的な胃がんのリスクを下げられると考えられています。治療後には、除菌がきちんと成功したかどうかを確認する検査も行います。
除菌治療とあわせて、または除菌の対象とならない方には、胃酸を抑えたり、粘膜を保護したりする胃薬を使って炎症を和らげていきます。症状がある場合は、胃薬によって胃もたれや痛みが軽くなることも期待できます。お一人おひとりの症状や体質に合わせて、飲み方や薬の種類を検討しますので、不安な点があれば遠慮なくご相談ください。
Relationship
Prevention method
アルコールの飲み過ぎや喫煙、睡眠不足、強いストレスなども、胃の調子に大きく影響します。毎日完璧を目指す必要はありませんが、「お酒の量を少し減らす」「タバコを減らす・やめる方向で考える」「睡眠時間を確保する」「リラックスできる時間をつくる」など、続けやすいところから見直していくことが大切です。
Consultation
健康診断やほかの医療機関の胃カメラで「鳥肌胃炎」と言われると、驚いたり、不安になったりする方が多いと思います。「がんなのではないか」「すぐに治療が必要なのか」など、心配なことがたくさん頭に浮かぶかもしれません。 当院では、検査結果やお体の状態を丁寧に説明しながら、今後どのように付き合っていけばよいかを一緒に考えていきます。鳥肌胃炎について不安がある方、胃の不調が続いて心配な方は、お一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
