腹痛│岩見沢市の内科【医療法人 エリヤ会 北五条医院】
腹痛
「またお腹が痛くなった…」と感じることはありませんか？長時間のデスクワークや不規則な食生活が続く中で、腹痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。特に育児や介護などで生活が忙しくなると、食事の時間が不規則になりがちです。腹痛の原因は様々で、単なる疲れやストレスから来る場合もあれば、深刻な症状が隠れていることもあります。この記事では、腹痛の原因やその対処法、病院に行くべきタイミングを分かりやすく解説します。自分に合った適切な対処法を知り、少しでも快適な毎日を取り戻すための参考にしてください。
腹痛はその原因によって種類が異なり、症状の特徴や痛みの場所が参考になります。一般的に腹痛は消化器系の不調からくるものが多く、食べ過ぎや胃腸の炎症、便秘などが原因であることがあります。しかし、痛みの強さや場所によっては、他の病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。 例えば、胃痛や胃もたれ、腹部膨満感を感じる場合は胃腸の問題が疑われますが、急激な痛みが起こったり、右下腹部に特定の痛みが出る場合は虫垂炎の可能性もあります。
腹痛には様々な種類があり、痛みの原因や特徴によって異なります。内臓痛、体性痛、関連痛など、それぞれに異なる対処法が求められます。
自分の腹痛がどのタイプに該当するのかを理解することで、適切な治療や対策を講じることが可能になります。
内臓痛は、胃や腸、膵臓などの内臓から生じる痛みです。特に鈍い痛みや膨満感として感じることが多く、痛みの場所がはっきりしないことが特徴です。仕事や家庭で忙しくしていると、消化不良や食べ過ぎ、ストレスで内臓に負担がかかり、内臓痛が起こることがあります。例えば、胃潰瘍や腸閉塞などがその原因となり、時には食後や空腹時に痛みが現れることもあります。内臓痛は軽視しがちですが、放置すると症状が悪化する可能性があるため、早期の対処が重要です。
体性痛は、腹部の筋肉や皮膚、腹壁の外部組織に関連する痛みで、鋭い痛みを感じることが特徴です。長時間のデスクワークや不適切な姿勢で腹部に負担がかかると、筋肉が緊張し、痛みを引き起こすことがあります。特に、動くと痛みが増したり、触れると痛みが強くなることがあります。体性痛は急性の外傷や筋肉の過緊張によって生じることが多いため、無理に体を動かさないようにしたり、リラックスしたりすることで改善されることが多いです。
関連痛は、腹部以外の部分から来る痛みが腹部で感じられる現象です。例えば、胸や背中の問題が原因で腹部に痛みが現れることがあります。これは、神経が複雑に絡み合っているため、実際の痛みの発生源が他の部位でも、腹部に感じられることがあるのです。胆嚢炎や心筋梗塞など、胸部や背中の疾患が原因で腹部に痛みが現れることがあります。関連痛は原因が腹部にないため、しばしば誤診されがちですが、原因となる病気の早期発見が必要です。
腹痛はその部位や性質によって、さまざまな原因が考えられます。上腹部と下腹部に分けて、代表的な疾患は下記になります。
胃炎や胃潰瘍は、胃の粘膜が炎症を起こしたり、傷ついたりする病気です。過度の飲酒、食べ過ぎ、ストレスが主な原因となります。胃の不快感や痛み、食後の膨満感が特徴です。放置すると症状が悪化し、出血や穿孔を引き起こすことがあります。
逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜が炎症を起こす病気です。胸焼けや喉の痛み、酸っぱい味が口に広がることが特徴です。食後に症状が悪化し、長期間放置すると食道に障害を与える可能性があります。主な原因は肥満や食事内容、ストレスです。
胆嚢炎や胆石症は、胆嚢に炎症が起こる病気です。胆石が胆嚢内にできることで、胆汁の流れが悪くなり、痛みや炎症が発生します。主な症状は右上腹部の激しい痛み、吐き気、発熱です。胆石症は、肥満や高脂肪食が原因となりやすいです。
膵炎は、膵臓が炎症を起こす病気です。急性膵炎と慢性膵炎があり、急性の場合は激しい上腹部の痛み、吐き気、発熱が主な症状です。アルコールや胆石が原因となることが多いですが、その他にも高脂肪食や薬物が影響します。慢性膵炎では膵臓の機能が低下し、消化不良や糖尿病の原因にもなることがあります。
虫垂に炎症が起こる病気で、右下腹部に痛みが現れます。初期には軽い痛みから始まり、次第に急激な痛みが強くなります。吐き気や発熱を伴い、炎症が進行すると虫垂が破裂し、腹膜炎を引き起こす可能性があるため、早急な治療が求められます。
腸が詰まり、ガスや便の通過が妨げられ、下腹部に強い痛みや膨満感、圧迫感を感じます。腸内でのガスの溜まりや便秘、嘔吐を伴うことが多く、早期に手術や治療が必要です。腸内の循環が悪化すると、腸の壊死や穿孔を引き起こす恐れもあります。
大腸に炎症が起きる病気で、下腹部に持続的な痛みや不快感を感じることが多いです。潰瘍性大腸炎は直腸から大腸にかけて炎症が広がり、血便や下痢が特徴です。クローン病は全腸管に炎症が起こり、腹痛や体重減少を伴います。慢性的に続くため、定期的な治療が必要です。
膀胱に細菌が感染し、下腹部に痛みや違和感を感じる病気です。頻尿や排尿時の痛み、尿が濁るなどの症状が現れ、膀胱内の炎症が進行すると腎盂腎炎を引き起こすことがあります。女性に多く見られ、治療には抗生物質が必要です。
腹痛が続いたり、いつもと違う強い痛みを感じたりしたときは、早めに相談してください。例えば、数時間以上にわたり腹部の痛みが収まらない、または痛みが急に強くなった場合は注意が必要です。右下腹部や左下腹部に特定の痛みが集中し、吐き気や発熱を伴う場合は虫垂炎や腸閉塞の可能性もあります。さらに、血便や下痢を伴う腹痛が続く場合、大腸の炎症や感染症が考えられるため、放置せずに早期の治療が必要です。尿の色が濁り、排尿時の痛みがひどくなる場合も膀胱炎の兆候かもしれません。
