食道静脈瘤
About
食道静脈瘤とは、食道の壁にある静脈がこぶのように膨らんだ状態を指します。多くは肝硬変などにより血液の流れが滞り、門脈という血管の圧が高くなることで起こります。 初期のうちは症状が出にくいこともありますが、進行すると破裂して大出血を起こすことがあり、早めの発見と管理がとても大切です。
Symptoms
食道静脈瘤は、進行しても自覚症状がないことがあります。しかし、出血を起こすと吐血や黒い便(タール便)が見られ、急激に血圧が下がって立ちくらみや意識がもうろうとすることもあります。また、破裂の前には喉の違和感や胸のつかえ感を感じる方もいらっしゃいます。こうした症状がある場合は、すぐに当院にご相談ください。
Cause
食道静脈瘤の主な原因は、肝臓の病気によって門脈の圧が上がる「門脈圧亢進症」です。特に肝硬変があると、血液の流れが滞りやすくなり、食道の静脈に負担がかかって膨らみます。 長期間の飲酒やウイルス性肝炎、脂肪肝なども背景に関係していることがあります。
Inspection
Prevention method
アルコールは食道静脈瘤の再発を高める要因のひとつです。そのため、治療後は禁酒が基本になります。食事では、塩分や脂肪の摂りすぎを控え、消化に良い食材を選びましょう。肝機能の状態に応じて、たんぱく質の摂り方や食事量を工夫することも大切です。「何をどのくらい食べたらいいのか分からない」という方にも、当院で一人ひとりの状態に合わせた食事のアドバイスを行っています。
治療後すぐの激しい運動は、静脈瘤に負担をかけてしまうことがあります。まずは軽い散歩やストレッチなど、体に負担の少ない運動から始めましょう。重いものを持ち上げたり、いきむ動作は控えるようにしてください。また、睡眠不足やストレスも体調を悪化させる原因になります。リラックスできる時間を意識的に取り入れ、心身のバランスを整えていきましょう。
治療が終わっても、食道静脈瘤は再びできることがあります。そのため、医師の指示に従い、定期的な内視鏡検査を続けることが大切です。検査を続けることで、再発の早期発見・早期治療につながり、安心して生活を送ることができます。
FAQ
治療後は、数日〜1週間ほどで普段の食事に戻れる方が多いです。
ただし、辛い物や熱い飲み物などの刺激物はしばらく控えるようにしましょう。
運動は軽い散歩から始め、医師の許可に合わせて徐々に範囲を広げましょう。飲酒は原則として禁止です。
再発のしやすさは、肝臓の状態や門脈圧の高さによって変わります。
肝機能が低下しているほど再発のリスクは高くなるため、禁酒・体重管理・肝炎治療の継続が大切です。